Galette des Rois
―王様のお菓子―


12〜1月にかけて、ケーキ屋さんやパン屋さんには
「王様のお菓子」と呼ばれるガレット・デ・ロワがずらりと並びます。
このお菓子はサクサクの折パイ生地の中にアーモンドのクリームが入っていて
香ばしく焼きあげたもの。しかも王冠付き。
ケーキの中のどこかにフェーブという小さな陶器が入っていて
パイを切り分けた時にそれが当たった人は、その日は王様or女王様になれるのです。
王冠をかぶって皆から祝福を受け、この1年が素敵な年になるといいます。



初めてこのお菓子を食べたのは、12月の終わり頃夫の友人のお宅にお呼ばれした時。
パティストリーで買ったものを食べる前にオーブンで温めると
まるで焼きたてのように風味が良くておいしかった。
夫がフェーブを当てたのですが、その時この「王様ゲーム」を知り
なんて楽しい習慣なのでしょうと感激しました。



日本に帰ってから知ったのですが、1月6日はキリスト教の行事、公現節(Epiphany エピファニー)で
公現節とはクリスマスの12日目に、東方の三博士が星に導かれ
ベツレヘムの馬小屋にキリストを訪問してお祝いを述べたことを記念した日。
その日にガレット・デ・ロワを食べ、クリスマスを締めくくるという習慣があるのです。



フェーブはソラマメのこと。
もともと収穫祭でそら豆を引いた者が王様になるという習わしから
ソラマメに代わって金貨が入れられるようになり、それが
小さな磁器製の金貨の形をしたもの、そしてお人形へと変わっていきました。
コレクターもいるようで、ヴァンブーの蚤の市ではフェーヴを売っているお店も見かけました。

この楽しい習慣は、家族や友達とのパーティー、クリスマスなど様々な行事に合わせて行われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送